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4-2. 計算フィールドの利用


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データベースのフィールドに「計算フィールド」設定を行うことで、データベース内の値を用いた演算を行います。

<使用データ>
・統計でみる日本 統計GIS 国勢調査(2020年) 小地域(町丁・字等)別 男女別人口総数及び世帯総数(01 北海道)

計算フィールド

計算フィールドとは、フィールドに計算式を設定することにより、データベースのデータや関数、その他の変数等を利用して演算を行う機能です。
計算フィールドは「属性フィールドの設定」ダイアログ内で設定します。設定方法の詳細は、以下の操作手順をご覧ください。

「トリガー計算フィールド」のチェックをONにした場合、[データベース]-[設定]-[オプション]-[トリガー計算フィールドの再計算]「TriggerCalc」コマンド)実行時に再計算を行います。計算フィールド設定後に演算に利用している値が変動する場合に有効です。

使用データの確認

[ホーム]-[開く]メニューを実行すると、「開く」ダイアログボックスが表示されます。
ダウンロードした実習データの中から、「Data¥4. 解析ツールの利用¥人口密度.pcm」を指定し、「開く」ボタンをクリックしてプロジェクトデータを開きます。

このプロジェクトには、「小地域」レイヤーと、「男女別人口総数及び世帯総数」データベースが登録されています。
「小地域」レイヤーのポリゴン内部属性と、「男女別人口総数及び世帯総数」データベースは、共通のIDフィールド「KEY_CODE」を持ち、データベースリンク(他フィールド参照)の設定が可能です。
「小地域」レイヤーのポリゴン内部属性には、ポリゴンの面積を表す「AREA」フィールドが、「男女別人口総数及び世帯総数」データベースには、「人口総数」フィールドがあります。これらの値を利用して、各ポリゴンの人口密度を表す「人口密度(人/㎢)」フィールドを、計算フィールド設定を利用して作成します。

ポリゴン内部属性と属性データベースのリンク設定

「小地域」レイヤーのポリゴン内部属性と「男女別人口総数及び世帯総数」データベースのリンク設定を行い、ポリゴン内部属性側で「人口総数」フィールドの値を利用できるようにします。

「小地域」レイヤーのポリゴン内部属性の「属性データベース設定」ダイアログボックスを開きます。
「追加」ボタンをクリックします。

「属性フィールドの設定」ダイアログボックスで以下のように設定します。
  • フィールド名:人口総数
  • スタイル:整数型
  • データベースリンク(他フィールド参照):チェックON
  • 参照フィールド:KEY_CODE
  • データフィールド:人口総数

設定が終わったら、「OK」ボタンをクリックします。

「人口総数」フィールドが追加され、「男女別人口総数及び世帯総数」データベースとのリンク設定により対応する値が表示されます。

計算フィールドの設定

計算フィールドを利用して、以下の値を演算により求めます。
面積(㎢)「AREA」フィールドの値(㎡)を1,000,000で割ることにより求めます。
人口密度(人/㎢)「人口総数」フィールドの値を「面積(㎢)」フィールドで割ることにより求めます。

再び「小地域」レイヤーのポリゴン内部属性の「属性データベース設定」ダイアログボックスを開き、「追加」ボタンをクリックします。

「属性フィールドの設定」ダイアログボックスで以下のように設定します。
  • フィールド名:面積(㎢)
  • スタイル:実数型
  • 表示小数桁数:8
  • 計算フィールド:チェックON
  • 式:"{AREA}/1000000"

"{}"は、辞書引きなしのフィールド値を表します。
辞書引き後のフィールド値を利用する場合は、フィールド名を"<>"でくくります。

設定が終わったら、「OK」ボタンをクリックします。

計算フィールド設定が行われた「面積(㎢)」フィールドが追加されます。
計算フィールドが設定されている場合、リンク欄に専用のアイコンが表示されます。

再び「追加」ボタンをクリックします。

「属性フィールドの設定」ダイアログボックスで以下のように設定します。
  • フィールド名:人口密度(人/㎢)
  • スタイル:実数型
  • 表示小数桁数:3
  • 計算フィールド:チェックON
  • 式:"{人口総数}/{面積(㎢)}"

設定が終わったら、「OK」ボタンをクリックします。

計算フィールド設定が行われた「人口密度(人/㎢)」フィールドが追加されます。

「小地域」レイヤーのポリゴン内部属性ウィンドウで、計算フィールド「面積(㎢)」「人口密度(人/㎢)」の値を確認できます。
※計算フィールドは、各レコードの値を直接編集することはできません。

人口密度(人/㎢)の値を利用した描画

[プロジェクト]-[プロジェクト設定]-[レイヤー描画設定]により、「小地域」レイヤーのポリゴンを「人口密度(人/㎢)」の値で塗り分けることができます。
※詳細な設定方法は、「4-1. 演算・集計―データの集計と集計値による描画」「集計結果による描画」の項をご参照ください。