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3Dビュー機能更新―地物オフセット表示・テクスチャー表示に対応しました


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ページ内目次


【2023/08/30】

国土地理院 地理院地図 標高タイルデータ(DEM5) / 国土地理院 地理院地図 地理院タイル「全国最新写真(シームレス)」

2023/04/28更新のPCM8.036以降で利用できる「3DビューⅡ」機能([ホーム]-[3Dビュー]-[3DビューⅡ])には、従来の3Dビュー機能にはない機能が追加されています。本記事では、その一部をご紹介します。

※以下の内容は、2023/08/01更新のPCM8.039に準拠しています。

主な追加機能

  • 地物(ポリゴン・アーク等)のZ値オフセット
  • 標高メッシュやTINにテクスチャー画像を貼りつけて表示
  • 広域ベクターに読み込んだ点群の表示
  • 各種表示コントロール(3Dグリッド・点群等)
  • ブックマーク機能
  • フィルター機能(平滑化・陰影等) 等

機能概要

地物(ポリゴン・アーク等)のZ値オフセット

3Dビュー上で表示した地物(ポリゴン・アーク等)のZ値をオフセットし、標高メッシュや点群との高低差を調節します。

3Dビューにおいて、高さは構成アークの補間点のZ値により表現されるため、補間点の間となる部分では、標高メッシュに埋もれてしまう場合があります。

[3D]-[地物Z値オフセット]-[増加]を実行し、地物のZ値を一時的に増加させることで、ポリゴンを完全に標高メッシュの上部に表示することができます。

同様に、ポリゴンが標高メッシュから浮いている場合、[3D]-[地物Z値オフセット]-[減少]でZ値を減少させ、標高メッシュに近づけることができます。

[3D]-[地物Z値オフセット]-[詳細設定] で、オフセットの値を直接指定したり、[増加]/[減少]での増減幅を指定できます。

「オフセット値を解除し本来の高さに戻す」を実行すると、増減分はリセットされます。
※3Dビューで表示する際の一時的な増減機能のため、実データのZ値は変更されません

<使用データ>

標高メッシュやTINにテクスチャー画像を貼りつけて表示

標高メッシュやTINにテクスチャー画像を貼りつけて表示することができます。
テクスチャー画像には通常の画像ファイル(航空写真等)を利用可能なほか、プロジェクトのポリゴンデータをイメージ化して貼り付けることもできます。
これにより、”TINに航空写真を貼り付ける”や”標高メッシュにポリゴンを貼り付ける”など様々な用途にご活用いただけます。
画像ファイルを貼り付ける場合

レイヤーの背景イメージにテクスチャーとして貼り付けたい画像(航空写真等)を登録します。
[レイヤーエキスパート]-[イメージ]パネル -【参照】ボタンから背景に表示する画像を指定します。

[プロジェクトエキスパート]-[キーリスト]
以下のキーリストを追加します。

キー:DEMTex/TINTex
値 :レイヤー名

※キーは、標高メッシュの場合 「DEMTex」、TINの場合 「TINTex」と設定します。

[ホーム]-[3Dビュー]-[3DビューⅡ]
を実行すると、指定した画像が標高メッシュやTINのテクスチャーとして表示されます。

[3D]-[表示]-[標高テクスチャー画像のON/OFF]
により、表示のON/OFFが切り替え可能です。
ポリゴンをイメージ化して貼り付ける場合

  • [編集]-[編集]-[レイヤー]-[ポリゴン3Dビュー設定]
  • [3D]-[表示]-[ポリゴン3Dビュー設定]

に、 [標高メッシュに沿わせる(貼り付ける)]オプションを追加しました。チェックボックスがONの場合、ポリゴンをイメージ化し、標高メッシュに沿わせるように描画します。
<使用データ>

その他

広域ベクターに読み込んだ点群の表示

[インポート]-[LAS]-[広域ベクター変換]を追加しました。
LASファイルデータを解析し、一定点数以内に収まるよう領域分割した広域ベクター(複数)に変換します。この広域ベクターを持つプロジェクトで「3DビューⅡ」を実行すると、広域ベクターの点データも点群データ対象として取り込まれ3D表示されます。
広域ベクターを利用することにより、大規模な点群データであっても、効率的に任意の表示領域に拡大し、3Dビューを起動することができます。
各種表示コントロール(3Dグリッド、点群等)

点群・標高テクスチャ・3Dグリッドを表示

[3D] - [表示] の各チェックON/OFFにより、
点群や3Dグリッドなど各種表示が行えます。
ブックマーク機能
[ホーム]-[3Dビュー]-[3DビューⅡ]実行時に、ブックマークが利用できるようになりました。
2Dベクター時と同様に、[ブックマークの追加]/[ブックマークの整理]と登録されたブックマークへのジャンプメニューが行えます。
初期値にセットされたブックマークがあれば、3Dビュー起動時の初期表示に使用します。
フィルター処理(平滑化、陰影等)
[3D]-[フィルター]から
[平滑][輪郭][陰影]
を選択することで、それぞれ簡易な描画の変更ができます。

通常

平滑

輪郭

陰影

3DビューⅡ」には、今後も新機能が追加される予定です。
追加機能については、随時、最新版リリース速報に情報が公開されますので、ご参照ください。